50代からのリフォーム
Story1 子ども3人が独り立ちし夫婦2人の暮らしに。
山田さんご夫妻。夫、和男(かずお)62才、妻、久恵(ひさえ)58才。
リフォームしてみようかしら・・?
山田さん夫妻は昨年の9月、一番下の娘が結婚し、ふたり暮らし(+ねこ1匹)になった。長男、次男もここ数年で結婚し、一気に家の中がガランとした。
少しさみしくはあるが、これからは夫婦ふたり悠々自適の暮らしがはじまる。今までは子育てで夫婦の時間どころではなかったが、これからはふたりの時間を大切に素敵にしたい。たくさんはいらない、いいものを少しだけ…。
家族5人で住んでた家。全員いたときは狭い狭いと思っていたが、いざふたりになってみると持てあます程に広い。特に困るのが掃除だ。もともときれい好きなひさえ、今は持ち主がいなくなった子どもの部屋もきれいにしていたい。だが年齢のこともあり気持ちはあっても、身体がついていかない。
「おとうさん、リフォームしてみるのはどうかしら・・?」
「最近では、北側にあるキッチンを南側にもってくる方が増えていますよ。普段いることの多いキッチンに光が差し込むと気持ちがいいですよ。夫婦ふたりならではのリフォームですね」
光が差し込むキッチンで、今日も久恵はねこを膝に抱え、趣味の編み物をしている。
Story2 おばあちゃん!転倒など、もしもの事故がないように。
松本さんご夫妻。夫、俊雄(としお)54才、妻、典子(のりこ)50才。俊雄の母、やえ80才。
おばあちゃんが心配だ。
俊雄の母は、今年で80才。先日、要介護の認定を受けた。階段の上り下りをみているとヒヤヒヤする。明治生まれの親が立ててくれた古い家で、段差も多いし、お風呂やトイレは自分でさえ使いづらいと感じる。
このままだと、身体に負担がかかってしまうし、もしものことがあってからでは遅い。本人は「気にしないよ」と元気に振る舞うが、リフォームすることを決意した。
「手すりや段差をなくすバリアフリー工事、トイレ、キッチン、お風呂のリフォームをするとよいでしょう」
「特にお風呂は、温度差で心臓に負担がかかりヒートショックになるケースも見られますので、暖房の設置をオススメします」
「リフォームには、掃除や片付けなど負担のかかる作業が発生します。比較的身体が動く50代〜60代のうちにすませておくことをおすすめしますよ」
「要介護の認定を受けておられるので、市と国から補助金がおりるんです」
補助金のおかげで、少ない負担でリフォームできた。おばあちゃんもラクになったと喜んでいる。なにより、自分の気持ちが安心できるのがよい。
Story3 娘に子どもができました。
羽田野さんご夫妻。夫、達彦(たつひこ)52才、妻、三咲(みさき)52才。
キレイなお風呂がいいなあ。
東京で暮らす娘に、待望の子どもが誕生する。出産の前後は家に帰ってくると言っているが、その前にやっておきたいことがある。「お風呂をきれいにしておいてやりたいなあ。」お腹の大きな娘にとって、古い風呂ではなにかと大変だろう。
「このタイミングにお風呂のリフォームをされる方は多いですよ。お子さんをお風呂に入れてあげることもあったり、旦那さんも泊まりにくることが増えますからね」
娘は無事出産、かわいい孫娘が誕生した。達彦と三咲は、幸せな気持ちでお風呂に入れてあげている。
Story4 子どもの結婚が決まった。
長野さんご夫妻。夫、輝良(てるよし)53才、妻、里香(りか)50才。
ご両親がいらっしゃるなあ。
息子が彼女を連れてきた。35年間ではじめてのことだ。「オレ、このひとと結婚するから」正直、最初は面食らったが、ようやくだ。心配の種がひとつなくなる。相手の女性も、とても清楚な雰囲気で「いいとこのお嬢様じゃないかしら?」。確かに、息子にはもったいない女性だ。「おとうさん、いまのままじゃ恥ずかしいわ、結納だってあるでしょ?」
「それなら、玄関、廊下、和室、トイレだけ、部分的にリフォームさせていただくことも可能ですよ」
無事結納を終えた。相手方のご両親もとても感じの良い方だった。これからが楽しみだ。
Story5 孫が3歳になりました。
矢頭さんご夫妻。夫、武(たけし)60才、妻、明子(あきこ)55才。
もっと孫に遊びにきて欲しいなあ。
孫の成長は早いものだ。ついこの前生まれたと思ったら、もうそこら中を走り回っている。たまに顔を見せに来てくれるのはうれしいのだが、欲を言えばもっと遊びに来て欲しい。家も近いのだし。
息子に正直に打ち明けてみたところ、「実は、古くて狭いから嫌がってね、トイレも和式だしさ」と。
なんとビックリ。そんなことは考えもしなかった。さっそくリフォーム屋さんに相談してみた。
「それでは、LDKとトイレのリフォームをしてはいかがでしょう?キッチンも使いやすくなって、お嫁さんとお料理もしやすくなりますよ」
心なしか、孫が遊びに来てくれる回数が増えたかな。「じぃじんち、またくるね!」と言ってもらってうれしい。
ワンポイントアドバイス
財形貯蓄を使って、定年前にお得にリフォーム。
会社によっては、定年前にリフォームをするとお得な場合があります。事前に会社に確認されることをおすすめします。